なるべく物は持たない(買わない)で借りるるようにしています。
物を所持することによって保存やメンテナンスの必要性が出てきます。
物を所持することによってその時から劣化が始まります。
例えば家などを買ってしまうと気軽に売却することは難しいですよね。
外は風雨にさらされ、室内は生活するうえでの細かい傷や汚れがつきます。
外壁塗装や、室内リフォームの心配をする必要があります。
借りるのであれば容易に借り換えることができます。
もし転勤や災害などで罹災した場合も細かな手続きをする必要もなく新しい場所に行けます。
その他に車は持たないで公共交通機関を利用する。
本は買わないで図書館で借りる。
趣味のコレクションはしないで美術館、博物館を利用する。
などがあります。
自分の物が少ないと心配の量も減ります。
家がなければ家の心配をする必要がないし、車がなければ車の心配をする必要がありません。
例えば自分の彼女が浮気したら怒りますよね。
自分の女が無許可で他人に使用されたと。
そこには自分の所有物という認識になっています。
彼女を(自分の)物として認識しているのですね。
自分の所有物と思わなければ怒りはおこらないでしょう。
ブッダはあらゆるものは自分のものではないとみなさいと言っています。
自分の体でさえも自分の心でさえも自分ではないとみろと言っています。
自分の体も老化しないで!病気にならないで!と願ってもそうはならないのです。
自分の心も怒るな!緊張するな!と願ってもそうにはならないのです。
そのような思うままにならない体と心は自分ではない。
体と心は無常であって恒常ではない。
無常であるものは苦しみであって楽しみではない。
無常であって苦しみである変化するものに対して
これは私ではない。
これは私の物ではない。
これは私の本質ではない。
とみなさいといっています。過去、現在、未来にあるすべてのものに対して。
そうすれば欲や執着がなくなり安楽に生きれるそうです。
ここまで徹底的に思うことはなかなか難しいですが、実際に所有物を少なくして生活すると心も身体も身軽になります。